高密度焦点式超音波治療法(ハイフ)について

 

高密度焦点式超音波治療法(ハイフ)について

HIFU=High Intensity Focused Ultrasound 高密度焦点式超音波治療法について

太陽光に凸レンズに通し光を 1点に集めると熱を発する事が出来ますがその前後に手をかざしても熱くはありません。またレンズの厚さを変えれば焦点距離を変化させる事が出来ます。

これと同じ原理でハイフは超音波のエネルギーを少なくとも皮膚や粘膜面から4.5mmの深さの筋層までエネルギーを伝達する事が出来、皮膚や粘膜には全くダメージは与えることはありません。ハイフは元々前立腺などの癌に対し「切らずに治す」治療法として応用されて来ました。

近年の美容形成外科領域ではこのハイフを用いて顔面のリフトアップや、脂肪組織の破壊のよる痩身、産後の弛緩した膣の縮小などが行われています。

今回、産後の膣縮小を目的としてハイフを行った症例において、尿失禁が改善されたとの報告を目にいたしました。そこでお産の経験や子宮摘出の既往がある高齢者で、尿失禁で悩んでいらっしゃる患者様にハイフを施行したところほとんどの患者様が治癒又は改善がみられ、客観的な評価の1つである尿失禁スコアでも明らかに改善が見られました。

また高齢、糖尿病、産後、出産時の会陰切開や会陰裂傷、痔瘻などの肛門手術後などの原因で便失禁で悩んでいる方々が多くおられます。経肛門的にハイフを施行したところ、尿失禁治療と同じように、症状そして便失禁スコアの改善を認めました。

2018年3月から経膣的ハイフによる尿失禁治療、経肛門的ハイフ(当クリニックのオリジナルの治療法)による便失禁治療を行っております。

最近では当クリニックの発案でより細いカートリッジをメーカーと共同開発し、男性の尿失禁にも効果を発揮しております。

経肛門的ハイフによる便失禁治療、尿失禁治療は経膣的ハイフ以上に期待の持てる治療と考えております。

経膣的ハイフは元々産後の産道としての膣を縮小する目的で、国内では主に美容形成外科数か所にて1回30~40万円で行われています。

当クリニックでは経膣的ハイフ、経肛門的ハイフ共に35,000円(税別)と国内最低価格で行っております。

さらに女性尿失禁治療効果を上げる経膣的経肛門的ハイフ(ダブルハイフ)50,000円(税別)も行っております。

このダブルハイフという発想は300症例以上の施術経験から得たものです。通常美容形成外科で行われているような経膣的ハイフだけでは膣は縮小できても、骨盤底筋群のほんの一部である球海綿体筋などの筋力アップしか期待出来ません。

経肛門的ハイフでは外肛門括約筋に直接刺激を与える事により、直腸肛門、膣、尿道の引き締めに効果を上げる事が出来ます。

さらにハイフ施術後には骨盤底筋群体操の効果を一層高める事が出来ます。

因みに正常膣圧は精々40mmHg、肛門収縮圧(外肛門括約筋の収縮時)は最低でも100mmHg以上です。

収縮力に関しては明らかに経肛門的ハイフの方が効果が期待できます。

なお使用機種はHIRONIC社製ウルトラヴェラ(ヴィーナスハイフ)など複数の機器で対応しております。

2020年9月までの尿失禁、便失禁に対するハイフ施行例の成績を示します。

尿失禁に対するハイフ
146例 追跡可能な137例中133例で改善(97%)
・経膣的ハイフ
  97例に施行し、追跡可能88例中86例(98%)で改善した。
  年齢27~89歳 平均年齢 63歳
・経肛門的ハイフ
  49例中全例で追跡可能で、その内47例(96%)で改善した。
  年齢44~89歳 平均年齢 74歳
  女性37例中全例 (100%)で改善が見られた。年齢60~89歳
  男性12例中10例(83%)で改善が見られた。年齢60~86歳

3例の前立腺癌術後症例が含まれており、2例で無効であった。
前立腺癌術後症例を除いた9例中全例で改善が見られた。

注:ハイフ施行前後のICIQ-SF尿失禁スコア(21点満点)で 2点以上減点した症例を改善とした。

便失禁例対する経肛門的ハイフ
151例   追跡可能な136例中131例で改善(96%)
  年齢23~90歳 平均年齢 69歳
女性 80例中76例(95%)で改善 年齢23~89歳
男性 56例中55例(98%)で改善 年齢36~90歳

注:ハイフ施行前後のWexner`s score便失禁スコア(20点満点)で2点以上減点した症例を改善とした。


現在まで最長2年半に及ぶ追跡調査を行っております。

経時的変化では尿失禁は半年から1年位で軽度の尿失禁が出現する例もありますが、骨盤底筋群体操やハイフの再施行を行っています。便失禁では治療後6か月から1年で更に症状が改善することが多いようです。これは治療後の便の硬さの厳重な管理と、理論の基づく骨盤底筋群体操によるところ大きいと思っております。

お陰様でこの1年間、北は北海道から南は大阪まで多くの方に利用いただいており、また全国から多くの婦人科、泌尿器科、美容形成外科、皮膚科の先生方に直接あるいは電話等でハイフ使用上の注意点やコツなどを指導させていただきました。今後は患者様の紹介は引き続き受けさせていただきますが、新規の先生方のハイフに関する問い合わせや技術指導等に関しては当方の診療に影響が及ぶ事もあり、基本的にはご辞退させて頂きます。

尿失禁

尿失禁とハイフの効果

ICIQ-SF 尿失禁スコア
  1. どれくらいの頻度で尿が漏れますか?(ひとつの□をチェック)
  2. あなたはどれくらいの量の尿漏れがあると思いますか? (あてものを使う使わないにかかわらず、通常はどれくらいの尿漏れがありますか?)
  3. 全体として、あなたの毎日の生活は尿漏れのためにどれくらいそこなわれていますか?    0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10      0=まったくない    10=非常に
  4. どんな時に尿が漏れますか? (あなたにあてはまるものすべてをチェックして下さい)
1~3の質問に対する回答を点数を加えて0~21点で評価し、点数が高いほど重症になる。

ICIQ-SF尿失禁スコア

0点 異常なし~21点(完全失禁) ハイフ前後の比較

便失禁

便失禁とハイフの効果

Wexner's score 便失禁スコア
なし 月1回以下 月1回以上週1回以下 週1回以上 毎日
固形便の漏れ 0 1 2 3 4
液体便の漏れ 0 1 2 3 4
ガスの漏れ 0 1 2 3 4
下着の漏れ 0 1 2 3 4
生活の制限 0 1 2 3 4

便失禁グラフ

0点 異常なし~20点(完全失禁) ハイフ前後の比較
受付時間
9:00~12:00 14:00~17:30
※1
※2

※116:00~17:30
※29:00~12:30

休診日:日曜・祝日

新患でいらっしゃる方は問診票の内容を伺います。問診票を事前にダウンロードしてお持ちください。
お持ち頂くと診療までの時間が短縮できます。 問診票1 問診票2

◆内科専用サイト(守口内科)
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